通帳の仕訳を楽にする、取引の自動カテゴリ分け

通帳や入出金明細の取引に、整えた取引先名と自分のカテゴリを自動で付けます。カテゴリは「地代家賃」「通信費」のような勘定科目の名前に変えられるので、仕訳入力の下準備になります。自分で決めたルールが常に優先され、残りはAIが分類します。エクセルの集計シートには、カテゴリ別・月別の合計が出ます。

明細書をここにドロップ

PDF、スキャン、スマホの写真、またはCSV、Excel、OFX、QIF、CAMT、MT940のエクスポートファイル

お支払い前に結果を確認どの銀行も、どの言語も

2026年10月28日更新

手順

  1. 1

    明細書をアップロードする

    PDF、スキャン、スマホで撮った通帳の写真、または銀行のCSV・Excel。銀行も言語も問いません。

  2. 2

    カテゴリを確認する

    各取引に取引先名とカテゴリが付きます。違うと思うものは変更し、その変更をルールにすれば、次の明細書から同じカテゴリになります。

  3. 3

    エクスポートする

    カテゴリ別・月別の集計シート付きのExcelか、CSVで書き出します。

通帳の仕訳の前に、取引を分ける

仕訳は、取引を借方と貸方に分け、勘定科目で記録する作業です。通帳の仕訳に時間がかかる最大の理由は、摘要が銀行のシステム向けの表記で、何への支払いなのかがすぐにわからないことです。半角カナの略称、ATMの文字、振込人の名前だけが並んでいます。

このサービスは、借方・貸方の仕訳そのものは作りません。そのひとつ前、「誰への支払いで、どの勘定科目に当たるか」を決める部分を、ほぼ自動で済ませます。仕訳の登録は、会計ソフトで行ってください。

取引の自動カテゴリ分けの仕組み

まず、すべての取引に整えた取引先名を付け、そのあとでカテゴリを決めます。あなたが設定したルールを最初に適用し、ルールに当てはまらない取引は、AI(AnthropicのClaude)が摘要の全体、金額、入金か出金かを読んで、あなたのカテゴリの中から1つを選びます。当てはまるものがなければ「未分類」に入るので、あとから探しやすくなっています。例を挙げます。

明細書の摘要取引先カテゴリ
フリコミ カ)ヤマダシヨウテン(株)山田商店収入
ヤチン サクラフドウサンサクラ不動産住居費
デンキリヨウキン電気料金水道光熱費
ATM シハライATM現金引き出し
フリコミテスウリヨウ振込手数料銀行手数料

例は説明用の架空の表記です。実際の摘要は銀行によって違いますが、同じように整えられます。

カテゴリを会計ソフトの勘定科目に合わせる

最初は、日本語の標準のカテゴリが用意されます。収入、口座間の振替、食料品、外食・カフェ、買い物、交通費、燃料費、旅費、住居費、水道光熱費、ソフトウェア・サブスク、事務用品・消耗品、外注・専門サービス、広告宣伝費、医療・健康、保険、娯楽・レジャー、教育・学習、美容・身だしなみ、贈答・寄付、ローン返済、税金、銀行手数料、利息、現金引き出し、未分類です。事業にも個人の家計にも使えます。

名前の変更、追加、削除が自由にできます。個人事業主なら、青色申告決算書や収支内訳書の経費欄に合わせて、租税公課、水道光熱費、旅費交通費、通信費、広告宣伝費、消耗品費、地代家賃、外注工賃、支払手数料のような名前にしておくと、集計シートがそのまま勘定科目別の合計になります。法人なら、会社の勘定科目表に合わせます。

カテゴリ名は明細書の言語とは独立しているため、日本語の通帳を英語のカテゴリに分類することもできます。決め方に迷うときは、個人事業主の通帳の仕訳の例が参考になります。

よくある通帳の取引の考え方

通帳でよく迷う取引を、一般的な考え方の例としてまとめます。最終的な判断は、税理士や税務署の案内に従ってください。

通帳の取引カテゴリの例仕訳の一般的な考え方
ATMからの現金引き出し現金引き出し借方は現金、貸方は普通預金。口座から現金に移しただけなので、経費ではありません。使い道に応じて経費にします。事業と関係のない生活費なら事業主貸として扱います
預金の利息利息法人は受取利息とするのが一般的です。個人の預金利息は事業の収入とは別の扱いになる場合があるため、税理士に確認してください
自分の口座間の移動口座間の振替収益でも費用でもありません。収入にも経費にも数えません
クレジットカード代金の引き落とし口座間の振替カードの明細で個々の利用を記録するなら、引き落としを経費に数えると二重になります
振込手数料銀行手数料支払手数料として記録することが多い費用です

常に優先される、自分のルール

あなたにしかわからないこともあります。たとえば、特定の個人への振込は家賃で、個人名義の入金は顧客からの売上、といったことです。取引のカテゴリを変更するときに、「摘要に○○を含む→カテゴリ」というルールとして保存でき、今後の明細書では、AIより先にそのルールが適用されます。

自動のカテゴリ分けが、いつも正しいとは限りません。そのため、日付、摘要、金額、カテゴリは、レビュー画面でいつでも直せます。保存すると残高チェックがやり直されるので、修正で合計がずれても気づけます。アップロードしたファイルは保存されず、明細書の内容がAIの学習に使われることもありません。

  • 自分の口座間の振替:自分の別口座の番号や名前を「口座間の振替」に。収入にも支出にも数えられなくなります
  • 個人名で支払う家主や外注先:住居費や外注・専門サービスに
  • 請求書番号付きの入金:収入に
  • 事業用口座から出した私用の支払い:自分で作ったカテゴリ(例:事業主貸)に

ルールがあるカテゴリは、どの明細書でも同じ結果になります。AIより常にルールが優先されます。

カテゴリ別・月別の合計

Excelにエクスポートすると、取引のシートの隣に集計シートが付き、手作業で作ることが多い数字が最初から並びます。

  • 期間の入金、出金、差引
  • カテゴリごとの入金、出金、差引、取引の件数
  • 複数月にまたがる場合は、月ごとの同じ集計

1年分の明細書を選んでまとめてエクスポートすると、年間のカテゴリ別合計が1つのブックにまとまります。確定申告の準備や、家計簿づくりの出発点になります。

エクセルで手作業で分類するには

自分で分類するなら、エクセルの定番の方法は、キーワード表を使うことです。「挿入→テーブル」で、キーワード列とカテゴリ列を持つテーブルを作り、名前を「ルール」にします。たとえば「デンキ」→水道光熱費、「ヤチン」→地代家賃のように登録します。摘要がB2にあるとき、Excel 365では次の数式を使います。

=XLOOKUP(TRUE, ISNUMBER(SEARCH(ルール[キーワード], B2)), ルール[カテゴリ], "未分類")

SEARCHが摘要の中から各キーワードを探し、XLOOKUPが最初に見つかったキーワードのカテゴリを返します。具体的なキーワードを上に、一般的なものを下に並べてください。空のキーワード行があると全部に一致するので、表に空行を作らないことも大切です。合計は、金額がD列、カテゴリがC列なら、=SUMIFS(D:D, C:C, "水道光熱費")か、ピボットテーブルです。

この方法でも分類はできますが、新しい取引先や、銀行ごとに違う略称が出るたびに、行を足し続けることになります。分類済みのエクセルの出力から始めれば、直すのは例外だけです。

会計ソフトの自動仕訳ルールとの使い分け

freee、マネーフォワード クラウド、弥生会計などの会計ソフトにも、摘要のキーワードに応じて勘定科目を割り当てるルールの機能があります。すべての口座を会計ソフトと連携できているなら、そのルールで仕訳を進めるのが自然です。

この記事の方法が向いているのは、連携できない口座や期間があるとき、紙の通帳や古いPDFを処理するとき、そして仕訳ではなく、カテゴリ別の集計表がほしいときです。会計ソフトのCSV取り込みは、日付、入金、出金、摘要が中心です。たとえば弥生会計 オンラインのスマート取引取込の仕様に、勘定科目の列はありません。勘定科目の割り当ては、取り込んだあとで会計ソフトの中で行うのが基本です。くわしくは通帳のデータ化と会計ソフトへの取り込みと、入出金明細をCSVにする方法をご覧ください。

よくある質問

通帳の取引を自動でカテゴリ分けできる?

はい。あなたのルールを最初に適用し、残りはAIが摘要、金額、入金か出金かを読んで、あなたのカテゴリから1つを選びます。当てはまらないものは「未分類」に入ります。

カテゴリを会計ソフトの勘定科目に合わせられる?

はい。カテゴリは名前の変更、追加、削除ができます。租税公課や地代家賃など、使っている勘定科目の名前にしておけます。借方・貸方の仕訳そのものは作らないので、仕訳は会計ソフトで登録します。

取引先名は整えてくれる?

はい。「カ)ヤマダシヨウテン」のような半角カナの摘要から、読みやすい取引先名を付けます。元の摘要は別の列にそのまま残ります。

カテゴリ別・月別の合計を見られる?

はい。Excelの集計シートに、カテゴリごと、月ごとの入金・出金・差引が出ます。

通帳から現金を引き出したときの仕訳は?

一般的には、借方が現金、貸方が普通預金です。引き出しただけでは経費にならないので、「現金引き出し」のカテゴリで分けておき、使い道に応じて処理します。判断に迷うときは税理士に確認してください。

AIの学習にデータが使われる?

いいえ。アップロードしたファイルはメモリ上で処理され、保存されません。取引が学習に使われることもありません。セキュリティをご覧ください。

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